知らない番号に注意！迷惑電話の最新手口と安全に対処するための完全ガイド

最近、非通知着信や知らない番号からの着信が増えていませんか？
それはあなたの個人情報を知った、詐欺グループからの悪質な電話かもしれません。

この記事では、あなたの財産を狙う迷惑電話の最新手口から、安全かつ効果的に対処する方法を詳しく解説します。迷惑電話をシャットアウトし、安心して電話を使えるように、さっそく詳しく見ていきましょう。

1. 迷惑電話が増えている理由と社会的背景の考察

迷惑電話が急増している背景には、いくつかの要因が考えられます。一つは技術の進化です。
インターネット回線を利用したIP電話や、AIによる自動音声技術の発展により、低コストで大量の電話をかけることが可能になりました。

さらに、個人情報漏洩の問題も影響しています。漏洩した個人情報が詐欺グループの手に渡り、悪用されるケースが増えています。

また、高齢化社会の進展も一因です。高齢者は詐欺のターゲットになりやすく、迷惑電話の被害に遭いやすい傾向があります。これらの要因が複合的に絡み合い、迷惑電話の増加を招いていると考えられます。

詐欺・営業・いたずらなど、迷惑電話の種類と目的

迷惑電話には、様々な種類と目的があります。代表的なものとして、以下のようなものが挙げられます。

・詐欺電話： オレオレ詐欺、還付金詐欺、架空請求詐欺など、金銭をだまし取ることを目的とした電話
・悪質商法： 不動産投資、未公開株、高額な商品などを強引に売りつける電話
・営業電話： 顧客獲得を目的とした電話。中には、強引な勧誘や不必要な契約を迫るものも
・いたずら電話： 無言電話、嫌がらせ、悪質なジョークなど、相手を困らせることを目的とした電話

これらの迷惑電話は、あなたの生活を脅かし、精神的な苦痛を与えるだけでなく、金銭的な被害をもたらす可能性もあります。

国際電話やAI音声を使った新しい手口

2025年は、迷惑電話の手口がますます巧妙化しています。＋81など2桁番号からの着信履歴が増えていませんか？国際電話を悪用した詐欺や、AIによる自動音声を使った詐欺などが登場してます。

国際電話詐欺では、海外の電話番号から電話をかけ、言葉巧みに個人情報を聞き出したり、金銭を要求したりします。フィリピンのルフィー強盗団の逮捕は衝撃的なニュースでしたが、海外を拠点として日本に詐欺電話を行っているグループが存在することも覚えておきましょう

AI音声詐欺では、AIが生成した音声を使い、実在の人物になりすまして詐欺を行います。これらの新しい手口は、従来の迷惑電話対策をすり抜ける可能性が高く注意が必要です。

2. 被害にあうとどうなる？知らない番号の裏に潜むリスク

知らない番号からの電話には、様々なリスクが潜んでいます。うっかり電話に出てしまうことで、どのような被害に繋がる可能性があるのでしょうか？

ここでは、ワン切りや詐欺電話の仕組み、電話を取るだけで情報が漏洩するリスク、そして高齢者や一人暮らし世帯がなぜ狙われやすいのか？理由について解説します。

ワン切りや詐欺営業電話の仕組み

ワン切りとは、電話をかけてすぐに切る行為のことです。これは、相手に折り返し電話をかけさせることを目的としています。折り返し電話をかけると、高額な通話料が発生したり、詐欺グループにつながったりする可能性があります。

詐欺電話の仕組みは、相手を信用させ、言葉巧みに個人情報や金銭をだまし取ることです。詐欺グループは、様々な手口を使って相手を混乱させ、判断能力を低下させようとします。

例えば、警察官や銀行員を名乗り、個人情報を聞き出したり、ATMでの送金を指示したりする手口があります。また、未公開株や高額な商品を勧誘し、強引に契約させようとする手口もあります。

電話を取るだけで個人情報が漏れる？

電話に出るだけで個人情報が漏洩する可能性は低いですが、注意は必要です。詐欺グループは、電話を通じて様々な情報を収集し、個人を特定したり信用させやすくしたりします。

例えば、家族構成、職業、趣味などの情報を聞き出すことで、相手に合わせた詐欺シナリオを作成します。また、電話番号や住所などの情報を入手し、他の詐欺グループと共有することもあります。

電話に出る際は、個人情報を安易に話さないように心がけましょう。不審な電話には、すぐに電話を切り、相手に情報を与えないことが重要です。

高齢者や一人暮らし世帯が狙われやすい理由

高齢者や一人暮らし世帯は、詐欺グループにとって格好のターゲットです。
なぜなら高齢者は社会とのつながりが薄く、情報に疎い傾向があるため、詐欺に遭いやすいからです。

高齢者は、判断能力が低下している場合があり、詐欺グループの巧妙な手口に騙されやすい傾向があります。特に一人暮らし世帯は、誰にも相談できないため、詐欺に遭いやすい問題があります

詐欺グループは、これらの弱点につけ込み、言葉巧みに個人情報や金銭をだまし取ろうとします。高齢者や一人暮らしの家族がいる場合は、日頃から連絡を取り合い、詐欺の手口や対策について会話をしておくことが重要です

3. 迷惑電話を見抜くポイント

巧妙化する迷惑電話から身を守るためには、怪しい電話を見抜く目を養うことが重要です。

ここでは、国際電話のプレフィックス「＋81」などに注意すること、不自然な発信元や留守電の特徴を把握すること、そして、迷惑電話番号データベースやアプリを活用する方法について解説します

「＋81」などの国番号がついた着信に注意

国際電話のプレフィックスである「＋81」は、日本の国番号です。通常、日本国内からの電話であれば「0」から始まる市外局番が表示されます。したがって、「＋81」から始まる電話番号からの着信は危険と判断できます。

ただし、最近では、国際電話を偽装する手口も存在します。「＋81」の後に続く番号が、通常とは異なる桁数であったり、不自然な並び方をしている場合は、注意が必要です。

身に覚えのない国際電話からの着信には、安易に応答せず、無視することが賢明です。もし、重要な連絡である可能性がある場合は、発信者にSMSやメールで連絡を取り、内容を確認するようにしましょう。

不自然な発信元・留守電の特徴

迷惑電話の発信元には、いくつかの特徴的なパターンが見られます。
以下のような特徴が挙げられます。これらの発信元からの電話には、警戒が必要です。

・非通知設定
・「050」から始まるナビダイヤル
・「0800」からはじまる電話番号
・実在しない会社の名前

また、留守番電話に録音されたメッセージにも、注意すべき点があります。

・実在する会社の名前を使う（NTT・ヤマト運輸等）
・ご成約特典受けとりの確認
・IVRのような〇〇の方は1番を押してくださいなどの音声
・日本語のイントネーションがおかしい

これらの特徴が見られる場合は、迷惑電話である可能性が高いでしょう。

【重要】検索サイトで迷惑電話番号を確認する方法

迷惑電話かどうかを判断する上で、最も有効な手段の一つが、電話番号検索サイトや迷惑電話対策アプリの活用です。これらのツールを使うことで、発信元の情報を瞬時に確認することができます。

電話番号検索サイトでは、番号を入力するだけで、その番号が迷惑電話として登録されているかどうかを確認できます。

4. 今すぐできる迷惑電話対策

迷惑電話対策の基本は、迷惑電話をブロックしたり、着信拒否設定をすることです。スマートフォンや固定電話には、通常、着信拒否機能が搭載されています。

スマートフォンの場合

着信履歴から拒否したい番号を選択
「ブロック」または「着信拒否」を選択
という手順で、簡単に着信拒否設定ができます。

固定電話の場合、機種によって操作方法が異なりますが、取扱説明書を参照するか、メーカーのウェブサイトで確認することで、着信拒否設定が可能です。

スマホ通信キャリアの「迷惑電話ストップサービス」活用法

スマホ通信キャリアでは、迷惑電話対策として、様々な「迷惑電話ストップサービス」を提供しています。
迷惑電話の疑いがある着信を警告表示するサービスや、特定の番号からの着信を自動で拒否するサービスなどを提供しています。これらのサービスを活用することで、迷惑電話によるストレスを軽減し、安心して電話を利用することができます。不安な方は加入しておくと良いでしょう

キャリア名	サービス名	月額料金（税込）	サービス概要（迷惑電話対策機能）
ドコモ	あんしんセキュリティ	220円	迷惑電話対策、迷惑メール対策、ウイルス対策などを含むセキュリティサービス。
ドコモ	あんしんセキュリティ スタンダードプラン	550円	あんしんセキュリティの機能に加え、危険Wi-Fi対策、補償（特典）などが追加されたプラン。
ドコモ	あんしんセキュリティ トータルプラン	1,078円	スタンダードプランの機能に加え、PC向けセキュリティ対策、マルチアカウント、ネットトラブル相談などが追加された最上位プラン。
ドコモ	迷惑電話ストップサービス	無料	任意の電話番号を登録して、着信を拒否できるサービス（携帯電話向け）。
au	迷惑電話撃退サービス	110円	かかってきた迷惑電話を登録すると、以降「お断りガイダンス」を流し、着信を拒否するサービス。※「電話きほんパック」等に加入の場合は無料になることがあります。
au	電話きほんパック	330円	迷惑電話撃退サービス、お留守番サービスEX、割込通話などがセットになったパック。※対象の料金プラン・通話オプション加入で無料になることがあります。
楽天モバイル	迷惑電話・SMS対策 by Whoscall	330円	迷惑電話の発信元を自動で識別し、着信拒否する機能や電話番号検索機能などがあるアプリ。
楽天モバイル	迷惑電話撃退サービス	110円	迷惑電話を着信後、特定の番号に発信することで、次回以降「お断りガイダンス」を流し、着信を拒否するサービス。
ソフトバンク	迷惑電話ブロック	330円	迷惑電話を自動で検知し、携帯電話の画面に警告表示するサービス。※「セキュリティパックプラス」などの対象サービスに加入中の場合は追加料金なしで利用できます。
ソフトバンク	セキュリティパックプレミアム	パックの種類による	迷惑電話・迷惑メッセージ検知、偽サイトブロックなどの複数のセキュリティサービスを含むパック。

無料で使える迷惑電話対策アプリの紹介

またスマホの迷惑電話対策アプリが数多く登場しています。これらのアプリは、迷惑電話の着信を自動でブロックしたり、警告表示を出したりする機能に加え、迷惑電話番号データベースへの登録や、他のユーザーからの情報共有機能などを搭載しています。

Whoscall (フーズコール)

世界中の迷惑電話番号の巨大なデータベースとAI技術を活用し、電話帳に登録されていない番号からの着信時に、その発信元（企業名、店舗名など）や、迷惑電話である可能性を自動で識別・表示するアプリです。

• 主な機能: 発信者ID通知、迷惑電話の自動着信拒否（有料機能を含む）、迷惑SMS対策、電話番号検索など。

• 補足: 楽天モバイルが有料オプションとして提供している「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」も、このアプリの技術を利用しています。

5. 怪しい電話に出てしまったら？正しい対応と通報先

どんなに対策をしていても、うっかり怪しい電話に出てしまうことはあります。そんな時、どのように対応すれば良いのでしょうか？ここでは、折り返さない、個人情報を言わないという鉄則、通報できる窓口、そして記録を残すことの重要性について解説します。

折り返さない・個人情報を言わない

怪しい電話に出てしまった場合、最も重要なことは、すぐに電話を切断することです！
詐欺グループは、言葉巧みに個人情報を聞き出そうとします。家族構成、職業、銀行口座番号、クレジットカード番号など、決して口外してはいけません。

【重要】通報できる窓口（警察「#9110」、消費者ホットラインなど）

万が一詐欺や悪質商法の被害に遭ってしまった場合は、速やかに警察や消費者センターに通報しましょう。
警察には、#9110番に電話することで、相談や被害届の提出が可能です。

消費者センターでは、消費者ホットライン（188番）に電話することで、専門家のアドバイスを受けることができます。また通報することで、詐欺グループの逮捕に繋がるだけでなく、他の被害者を減らすことにも貢献できます。

通話記録を残すことで再発を防ぐ

怪しい電話を受けた場合は、日時、相手の電話番号、話の内容などを記録しておくことが重要です。
これらの記録は、警察や消費者センターに通報する際に役立ちます。また、記録を残すことで、同じ詐欺グループからの再発を防ぐことができます。

詐欺グループは、一度電話をかけた相手の情報をリスト化し、再度電話をかけてくることがあります。記録を残し、警戒を続けることで、再発を防ぐことができるでしょう。

6. まとめ

迷惑電話は、私たちの日常生活を脅かす深刻な社会問題です。この記事では、迷惑電話の最新手口から、効果的な対策、そして社会全体での取り組みについて解説しました。最後に、詐欺被害防止のため、私たちが心がけるべきことについてまとめます

「電話出ない重要性」と「守る仕組み」の両立

迷惑電話対策の基本は、着信があっても知らない番号の場合は「電話に出ない勇気」を持つこと。
そして「迷惑電話から守る仕組み」を構築することの両立です。

特に知らない番号からの電話には、安易に応答せず、まずは留守番電話にメッセージを活用しましょう。
そして、メッセージの内容を確認し、必要な連絡であれば折り返し電話をかければ良いのです。

知らない電話番号はネット検索をすることで、怪しい電話か判別ができます。また、スマートフォンや固定電話の着信拒否設定、迷惑電話対策アプリの導入など、自分自身を守るための仕組みを構築することも重要です。

最後に、通報できる窓口（警察「#9110」、消費者ホットラインなど）を抑えておくとよいでしょう