
「国税庁から未納税のメールが届いたけど、これって本物?」
「e-Taxの還付金メールって詐欺なの?」
このような疑問を持って検索している方も多いのではないでしょうか。最近では、国税庁やe-Taxを装ったフィッシング詐欺メールが増加しており、実際の通知と見分けがつきにくいケースもあります。
特に近年は、メール内のリンクをクリックすると「PayPay」などで支払いを求められる詐欺も報告されています。
本記事では、実際に出回っている詐欺メールの特徴や最新の手口について分かりやすく解説します。
2026年3月 国税庁を騙った納税督促の不審メールが急増中
目次
確定申告シーズンになると、国税庁やe-Taxを装ったフィッシング詐欺メールが急増します。税金に関する通知は多くの人にとって重要な内容であるため、焦りや不安を利用した詐欺が行われやすい時期です。
最近確認されている詐欺メールでは、「未納税があります」「至急支払ってください」といった件名や内容でメールが送られてくるケースが多く見られます。
件名には「【重要】未納税額に関するご案内(e-Tax)」など、本物の通知のように見える表現が使われているため、思わず開いてしまう人も少なくありません。
さらに近年は、メール内のリンクをクリックすると偽サイトへ誘導される手口が増えています。表面上はe-Taxのページのように見えますが、実際には個人情報や決済情報を入力させることを目的とした詐欺サイトです。
詐欺サイトに入力した個人情報がトクリュウに悪用されたケースもあり
詐欺メールのリンクから偽サイトへアクセスし、個人情報を入力してしまうと、その情報が別の犯罪に悪用される可能性があります。被害は単なる不正決済だけではなく、税金関連の犯罪や組織的な詐欺に利用されるケースも報告されています。
最近では、SNSなどで募集される「闇バイト」を通じて集められた人員が、こうした犯罪に関わるケースも問題になっています。警察が注意喚起している「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」と呼ばれる犯罪組織は、メンバー同士が匿名でつながり、役割を分担しながら詐欺などの犯罪を行う特徴があります。
報道では、犯罪グループが副業募集などを装って個人情報を集め、その情報を使ってe-Taxで不正な確定申告を行う事件も明らかになり逮捕者がでました。
集められた氏名や住所、マイナンバーなどの情報を使い、本人になりすまして確定申告を行い、税金の還付金をだまし取る手口です。
このような犯罪では、闇バイトで集められた人員が口座管理や送金などの役割を担い、組織的に不正資金を動かしているケースもあります。一度入力してしまった個人情報は、このように別の犯罪に二次利用される可能性があります。
不審なメールのリンクから個人情報やログイン情報を入力することは、思わぬ犯罪に利用される危険性があるため、十分に注意することが重要です。
確定申告の時期は、税金に関するメールが実際に届く可能性もあるため、詐欺メールとの区別が難しくなります。こうした背景から、国税庁や自治体も注意喚起を行っており、不審なメールには十分な警戒が必要です。
実際に到着した国税庁e-Taxを装った詐欺メール
実際に確認されている詐欺メールでは、国税庁やe-Taxの名前を使い、本物の通知のように見せかけた内容が送られてきます。特に多いのが「未納税額の通知」や「税金の支払い案内」を装ったメールです。

この度、お客様の所得税(または延滞金)について、未納の税金があることをお知らせいたします。これまで自主的な納付をお願いしておりましたが、期日までに納付が確認できておりません。
このまま未納の状態が続いた場合、税法に基づき、不動産・自動車などの登記登録財産や、給与・売掛金などの債権に対し差押処分を実施する可能性がございます。
納税確認番号: ****6182
滞納金合計: 13,000円
納付期限: 2026年03月04日
最終期限: 2026年03月10日(支払期日の延長不可)
納付手続きは以下のリンクより行えます。
納付ページへ
※本メールはe-Tax(国税電子申告・納税システム)に登録された方へ送信されています。
※本メールアドレスは送信専用です。ご質問がある場合は、国税庁ウェブサイトをご参照ください。
【公式お問い合わせ先】
国税庁公式サイト: https://www.surpbox.com/
電話: 03-3581-4161(国税庁代表)
配信の登録・解除
このメールは自動生成されました。このメールに返信しないでください。
e-Tax詐欺サイトのURLリンク先を調査してみたらPayPayに転送
まずiPhoneから「surpbox.com」にアクセスしてみたところ、なんとPayPayのサイトに転送され、ボタン1つで送金できる状態になっていました。国税電子申告の文字も入っており、良く作りこみされています。完全な詐欺なので、絶対に送金しないようにしてください
最近の詐欺メールでは、従来のクレジットカード情報を狙う手口に加えて、スマートフォン決済サービスを利用した詐欺も確認されています。特に増えているのが、PayPayなどの電子決済を利用して支払いをさせる手口です。

配信URLのサーバーを調査
メッセージに到着したURLリンクを解析してみると、まずサーバーはアメリカにあることが分かりました。国税庁だったら、日本であるはずです

詐欺メールのソースからメール配信者を解析
到着したメールヘッダーからソースを解析してみたところ、アメリカから日本のプロバイダであるOCNユーザーを踏み台にして、私にメールが配信されていることが判明しています。これはOCNにて本人に連絡していただき、対処しないと多くの方に迷惑メールが継続的に配信されることになります。

調査したサイトはブラックリスト要注意サイトに掲載
完全にブラックリスト入りしていますので、国税庁を騙ったe-Tax納税督促の詐欺メールであることがわかります。

誰でもできる e-Tax(国税電子申告)詐欺メールの見分け方
e-Tax詐欺メールの見分け方は簡単です。まずは差出人のメールアドレスをチェックしましょう
以下画像のアドレスは、「usenet@keenus.jp」と表示されています。

国税庁から配信されるメールアドレスは以下に統一されています。
これ以外のアドレスはフィッシング詐欺と考えて問題ないでしょう。必ず差出人名ではなく、メールアドレスをチェックしてください
送信元表記:e-Tax(国税電子申告・納税システム)‹info@e-tax.nta.go.jp›
まちがってメールリンクを押してしまった。クレジット情報や個人情報を入力してしまった方は以下記事を参照してください
まとめ
確定申告の時期は、国税庁やe-Taxを装った詐欺メールが増える傾向があります。特に「未納税」や「還付金」などの言葉を使い、不安をあおる内容には注意が必要です。
今回のポイントをまとめます。
- 確定申告シーズンはe-Taxを装った詐欺メールが増える
- 「闇バイト」や「トクリュウ」に悪用される危険性があることを理解する
- メールのリンクから支払いを求めるものは特に注意
- PayPayなど電子決済を利用した詐欺も増えている
- 不審なメールはリンクをクリックせず公式サイトで確認する
税金に関する通知は重要な内容が多いため、焦って行動してしまいがちです。不審なメールを受け取った場合は慌てて対応せず、必ず公式サイトや税務署など信頼できる情報源で確認するようにしましょう。
参考
「税務署からのお知らせ」等のメールとは(国税庁)
不審なメールや電話にご注意ください(国税庁)
・警察相談専用電話:#9110
・消費者ホットライン:188(いやや)
・国民生活センター:03-3446-1623

