【要注意】アメリカン・エキスプレスカード「ポイント有効期限が迫っています」のお知らせは詐欺？

2025年12月16日 2025年12月16日

shingen

アメリカンエキスプレスから「ポイント有効期限が迫っています。お早めにご利用ください」のメールが届き、思わず開いてしまった。そんな経験はありませんか。2025年12月現在は、Americanexpress（アメリカンエキスプレス）カードからのお知らせを装ったフィッシング詐欺メールが急増しています。

詐欺メールの手法は、年々巧妙化しており、マイアカウントから「ID・パスワード」入力させ盗み取る手口が主流となっています。本記事では、不審メールの見分け方から、万が一情報を入力してしまった場合の対処法まで、初心者にも分かりやすく解説します。

AMEXカード「お支払金額のお知らせ」詐欺メールとは？

1 AMEXカード「お支払金額のお知らせ」詐欺メールとは？
- 1.1 実態は偽サイトに誘導するフィッシング詐欺
2 実際に出回っている詐欺サイトの見分け方
- 2.1 ①サイト内リンクで判断する
- 2.2 ②aguse（アグース）で検索してみる
3 実際に到着したAMEXカードの詐欺メール
- 3.1 American Express カードの公式ドメイン
4 万が一、詐欺サイトで個人情報を入力してしまった場合の対処法
5 AMEX 緊急相談先（カード別・電話番号一覧）
6 AMEX 緊急相談先（カード別）｜電話番号・チャット等
7 よくある質問（FAQ）
8 まとめ

アメリカンエクスプレスカードを装ったフィッシング詐欺の中でも、「ポイント有効期限が迫っています。お早めにご利用くださいお知らせ」という件名を使う手口が増えています。

一見するとポイントの有効期限切れの案内に見えるため、開封してしまう人が少なくありません。またポイントは「80,000ポイントが有効期限切れ」になる等、高額のポイント失効で、ユーザを騙そうとしています。この詐欺がどのようなものかを整理し、なぜ多くの人が引っかかってしまうのかを解説します。

実態は偽サイトに誘導するフィッシング詐欺

Americanexpressカード「ポイント有効期限」詐欺とは、正規の利用通知やポイント失効の案内を装い、偽サイトへ誘導するフィッシング詐欺です。メールやSMSには「ご利用金額の確認」リンクをタップするとAmericanexpressを模した本物そっくりの偽ログイン画面が表示されます。

本物そっくりのサイトのため、一目では見分けが付きません。ではどのように偽サイトを見分ければよいでしょうか。次の章で詳しく解説致します

実際に出回っている詐欺サイトの見分け方

偽サイトの見分け方はいくつか方法があります。URLで見分ける方法もありますが、文字を比べるのも大変なので、他の方法をご紹介します。

①サイト内リンクで判断する

まずAMEXカードのログイン画面、最下部を見てみましょう。以下画像のような場所があるはずです。

上記は「プライバシーポリシー」や「サイト規約」が記載されているリンクになります。こちらをクリックしページの偏移先を確認します。

クリックしてもログインページのまま、または、カード番号を入力するようなページにリダイレクトされる場合は、詐欺サイトの可能性が大変高いです。

※正規サイトはすべてのリンク先にきちんとページが存在します

②aguse（アグース）で検索してみる

アグース（aguse）は、怪しいURLや不審なWebサイトの安全性を調べられる無料のオンライン調査サービスです。

調べたいURLを入力するだけで、ドメイン情報やIPアドレス、サーバーの所在地、ブラックリスト登録の有無などを確認できます。

また、実際のサイトに直接アクセスせず、スクリーンショット形式でページ内容を確認できるため、ウイルス感染やフィッシング被害のリスクを抑えながら調査できる点が特徴です。

迷惑メールや詐欺が疑われるリンクの安全確認に役立つ、一般ユーザーにも使いやすいセキュリティチェックサービスです。

aguseでの検索方法

以下URLをクリックします

https://www.aguse.jp

アグースのトップページが開きますので、詐欺メールに記載があるURLを入力し「調べる」をクリックします。1分ほど時間が掛かりますが、検索が終了するとサイト情報が確認できます。

サーバー証明書をチェックしましょう。こちらのサイトは取得者が「account-amex.drunkandwasted.com」となっています。組織名なし。所在地がなし。

大手企業がホームページを公開するにあたり、組織名や所在地を登録しないことは、まず考えられません。
このあたりをチェックするだけでも違和感に気づけます

こちらがAmerican Express 正規サイトの取得者情報になります。組織名は「American Express Company」となっており、組織名、所在地が正しく揃っています。

画面最下部にはブラックリスク判定があり、本サイトは「バラクーダネットワークス」が公開しているブラックリストにチェックが付いています。つまり要注意すべきサイトと言えます。

ホームページのリンク先がおかしい、アグース検索で所在地や組織名がない、ブラックリスト登録がされている。このように情報を積み重ねることで、違和感に気づけますので、ぜひお試しください

実際に到着したAMEXカードの詐欺メール

以下メールは2025/12/15届いた、Americanexpressクレジットカードの詐欺メール本文です。87,000ポイントが17日に失効すると記載あります。「今すぐポイントを使う」の後に記載あるURLは詐欺サイトです

お客様がお持ちの ポイントの一部が、まもなく有効期限を迎えます。
有効期限を過ぎると、未使用分のポイントは自動的に失効いたします。

■ 失効予定ポイント数 87000ポイント

──────────────────── 
■ 失効予定日 2025年12月17日
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 ポイントは、以下の特典にすぐご利用いただけます。
今すぐポイントを使う: https://amex.wadamaru-ec.com/

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◆ ご利用例 
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旅行や日常のお買物はもちろん、カード年会費のお支払いにもポイントを充当いただけます
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■旅行で、いつもより良いホテルにランクアップした分のお支払いに
10,000ポイントを8,000円分のお支払いに充当いただけます。
（航空会社?ホテル?旅行代理店をご利用の場合）

■毎朝寄るカフェのお支払いに
3,000ポイントを1,500円分のお支払いに充当いただけます。
（旅行関連以外をご利用の場合）

 
※期限を過ぎると自動的に削除されます。 
※手続きは数分で完了します。 
 
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【発行】アメリカン?エキスプレス?インターナショナル, Inc.
東京都港区虎ノ門4丁目1番1号
americanexpress.co.jp
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以下画像は、送信元のアドレスです。差出人は「American Express」と記載ありますがメールアドレスはランダムな英数字になっており、公式アカウントからの配信ではないことが分かります。

American Express カードの公式ドメイン

以下は公式ドメインとなります（@以下の英数字）本ドメイン以外は詐欺メールの可能性が高いです。

@aexp.com
@aexpfeedback.com
@alerts.americanexpress.com
@americanexpress.com
@americanexpress.jp
@centurion.com
@email.americanexpress.com
@email.amexnetwork.com
@email2.americanexpress.com
@feedbackemail.americanexpress.com
@my.americanexpress.com
@myamextravel.americanexpress.com
@service.americanexpress.com
@welcome.aexp.com
@welcome.americanexpress.com

詳細は以下AMEXのホームページから確認をお願いします。

アメックスを騙った迷惑メールにご注意ください

万が一、詐欺サイトで個人情報を入力してしまった場合の対処法

万が一、詐欺メールのリンクを押してしまったり、偽サイトでIDやパスワードを入力してしまった場合でも、迅速に対応すれば被害を最小限に抑えられます。

まず最優先で行うべきなのは、ID・パスワード変更です。あわせて、同じパスワードを使い回しているサービスがあれば、すべて変更してください。片っ端からログインされ被害を拡大させてしまいます。

次に、公式アプリからログインし利用明細から身に覚えのない請求がないかをチェックします。カード番号や暗証番号まで入力してしまった場合は、放置せず必ず公式窓口へ連絡してください。

AMEX 緊急相談先（カード別・電話番号一覧）

フィッシング詐欺などでカード情報を入力してしまった場合は、できるだけ早く下記の電話番号へ連絡し、「不正利用の可能性がある」と伝えてください。

カード種類	緊急連絡先（国内）	営業時間
アメリカン・エキスプレス®・グリーン	0120-020-120	24時間・年中無休
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド／ゴールド・プリファード	0120-010-120	24時間・年中無休
アメリカン・エキスプレス®・スカイ・トラベラー	0120-020-120	24時間・年中無休
アメリカン・エキスプレス®・スカイ・トラベラー・プレミア	0120-010-120	24時間・年中無休
ヒルトン・オナーズ AMEX	0120-168-062	24時間・年中無休
ANAアメリカン・エキスプレス®カード	0120-965-877	9:00〜17:00（土日祝休） ※緊急時は24時間対応あり
ANAアメリカン・エキスプレス®ゴールドカード	0120-958-677	9:00〜17:00（土日祝休） ※緊急時は24時間対応あり
プラチナ・カード® シリーズ	0120-376-107	24時間・年中無休

※電話番号・受付時間は変更される可能性があります。実際の問い合わせ時は、カード裏面に記載の番号を最優先で確認してください。

AMEX 緊急相談先（カード別）｜電話番号・チャット等

フィッシング詐欺などでカード情報を入力してしまった場合は、まず電話で「不正利用の可能性」として相談するのが確実です。
チャットはログインが必要な場合があるため、緊急時は電話を優先してください。

よくある質問（FAQ）

メールを開いただけで被害に遭いますか？

基本的に、開いただけで被害が発生することはありません。リンクをクリックしたり、偽サイトでIDやパスワードなどを入力しない限り、実害につながる可能性は低いです。

AMEXカードを持っていないのに届くのはなぜ？

ハッカーによる無差別送信のためで、個人情報漏えいとは限りません。

URLをクリックしてしまいましたが、情報は入力していません。大丈夫ですか？

個人情報を入力していなければ、被害に直結する可能性は低いと考えられます。ただし、念のため公式アプリで利用明細を確認し、不審な請求がないかチェックしておくと安心です。

クレジットカード番号や口座番号まで入力してしまった場合は？

放置せず、ただちにアメックスの不正利用対応窓口へ連絡してください。カード停止や再発行などの対応が必要になる場合があります。

詐欺メールは無視して削除しても問題ありませんか？

はい、問題ありません。返信したり、リンクをクリックしたりせず、そのまま削除してください。

正規メールかどうかを確実に確認する方法はありますか？

メールやSMS内のURLは使わず、公式アプリを自分で起動するか、公式サイトに直接アクセスして利用状況を確認する方法が最も確実です。

まとめ

「ポイント有効期限が迫っています。お早めにご利用ください」という件名でも、メールの内容をそのまま信用するのは危険です。とくに普段とは違うメールアドレスやSMS通知の場合は要注意です。何か変だな？と思ったら、一度立ち止まり、公式ルートで確認する習慣を持つことが何よりのフィッシング詐欺防御策になります

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