【2026年】国税庁・e-Taxを騙る還付金メールに注意|偽アプリ誘導と対処法
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「所得税の還付金について連絡」「e-Taxのメッセージボックスに未読のお知らせがあります」。国税庁や税務署を名乗る詐欺メールが急増しています

2026年10月現在、国税庁・e-Taxを騙り、還付金のお知らせを入口に偽サイトや不正アプリへ誘導するメールが確認されています。実際に届いた詐欺メールから、見分けるポイントと操作後の対処をご紹介します。

この記事で分かること

  • 「還付金」「メッセージボックス」の通知を装うメールの特徴
  • 偽のe-Taxアプリや電話の案内に注意する理由
  • 本物の通知の確認方法と、クリック・入力・インストール後の初動対応

国税庁を騙る詐欺メールは2025年にも確認された手口です

2026年は偽アプリ誘導にも注意しましょう。国税庁を騙るメールは、今年初めて現れたものではありません。国税庁は2025年3月3日のメールマガジンでも、国税庁を名乗るメールから偽サイトへ誘導する事例に警告しています。同年3月24日の国税審議会の議事録には、還付の進捗通知を装う不審メールを受け取ったという発言もあります。

国税庁メールマガジン(2025年3月3日)、第28回国税審議会議事録

さらに、フィッシング対策協議会は2026年9月30日、国税庁を騙り、Android向けの不正アプリをインストールさせるメールを公表しました。

還付やメッセージボックスの確認を口実にする点が、今回の画像と共通しています。

協議会:国税庁をかたる不正アプリ誘導メール

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実際に届いたメール件名「所得税還付金」「未読のお知らせ」に注意

今回の実例では、以下の件名が使われています。似た件名の通知が届いても、メール内の操作へ進まないでください。

  • 所得税還付金に関するご連絡(メッセージボックス格納のお知らせ)
  • 【e-Tax】メッセージボックスに未読のお知らせがあります(還付金)
  • 国税庁よりおしらせ

国税庁のロゴ風表示と未読ありの表示を使い、所得税の還付金確認を促す詐欺メール

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差出人の「e-Tax」という表示名だけでは判断できない

表示名と、メールアドレスの詳細を分けて確認しましょう。名称は本物に似せられます。

表示名はe-Taxだが、送信元の詳細は国税庁の正規アドレスと異なる詐欺メール

差出人の詳細を開いた画面。表示名はe-Taxですが、アドレスは正規の送信元と異なります。

写真2の差出人には、hklwd@hklwd[.]9784e[.]comというアドレスが表示されています(誤操作防止のため点を置き換えています)。e-Tax公式が案内する正規の送信元表記は、info@e-tax.nta.go.jpです。

e-Tax公式:正規メールと不審メールの違い

ただし、正規のアドレスが表示されていても、安全が保証されるわけではありません。送信元の表記が偽装されることもあるため、アドレス確認だけで終わらず、公式サイトへ自分でアクセスする方法を選びましょう。

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「Android版e-Taxアプリ」のダウンロードへ誘導

今回のメールで特に注意したいのは、未読のお知らせを確認するためとして、アプリを入れさせようとする点です。

Google Playストアや国税庁の開発元表記を使い、Android版e-Taxアプリの入手を促す詐欺メール

アプリを使っていない人にダウンロードを勧めています。「Google Playストアよりダウンロード」と記載されていても、リンク先が正規のストアではありません。公式ストアを装った画面や、直接ファイルを取得させる誘導にも警戒してください。

ちなみにAndroid向けの旧「e-Taxアプリ」は、2021年1月4日にサービスを終了しています。

協議会も2026年9月30日の注意喚起で、スマートフォン用e-Taxアプリは提供されていないと説明しています。税務手続きで使うマイナポータルアプリなどと、メールが勧める「e-Taxアプリ」を混同しないでください。

e-Tax公式:e-Taxアプリについて

協議会の注意喚起

Android版e-Taxアプリのダウンロードボタンと、08ARh.beという79バイトのファイル表示がある画面

「08ARh.be」「79バイト」という表示ファイルがあります。この画像だけでは、ファイルの中身や種類、実際にインストールされたかどうかは分かりませんが、ウイルスが混入する可能性があるので触らないようにしてください

個人情報入力・アプリ導入をしてしまった場合の対処

対応は、どこまで操作したかで変わります。記録を残すために、不審なリンクを開き直す必要はありません。

操作した内容最初にすること
受信・本文の閲覧だけリンクやファイルを開かず、迷惑メールとして処理
リンクを開いた画面を閉じれば問題ありません
パスワードやクレジットカード情報を入力すぐにパスワードを変更、クレジットカード会社へ利用停止連絡を入れる
不審アプリをインストールアプリのアンインストールを実施する

リンクを開いた・ファイルを取得しただけの場合

クリックしたことだけで感染したと判断はできません。取得したファイルは開かず、アプリのインストール画面まで進んだか、通知などの許可をしたかを整理してください。「安全確認のため」と表示されても、追加操作は止めましょう。

パスワード・口座・カード情報を入力した場合

安全な端末から正規サイトを開き、入力したパスワードを変更します。同じパスワードを他のサービスでも使っていた場合は、そちらも必ず変更してください。カード情報を入力した場合は、カード会社の公式窓口へ連絡し、利用停止などを相談します。

協議会:情報を入力してしまった場合の対処

不審なアプリをインストールした場合

機内モードにし、Wi-Fiもオフにして通信を切ります。その状態でアプリの削除を行います。消せない場合は端末の初期化が必要になることがあります。

IPA(情報処理推進機構)は別の偽SMS事例で、不正アプリ導入後の通信遮断、削除、初期化などを案内しています。今回のファイルの解析結果ではなく、不正アプリを入れた場合の一般的な初動の参考です。

IPA:不正アプリの影響と対処

国税庁・e-Taxの詐欺メールでよくある質問

e-Taxから還付金のお知らせメールは届きますか?

届くことはあります。メール内のアプリ入手ボタンやリンクからではなく、公式サイトへログインして確認してください。

「Google Play」「開発元:国税庁」と書かれたボタンなら安全ですか?

文字だけでは確認できません。今回のように、存在しないスマートフォン用e-Taxアプリを入れさせる案内には従わないでください。

電話番号が本物なら、メールも本物ですか?

そうとは限りません。正規の番号や注意書きを混ぜたメールでも、別のボタンから危険な場所へ誘導できます。

何度も届くのは、税金が未払いだからですか?

受信回数は未払いの証拠になりません。国税庁は、国税の納付や差押えを求めるメールを送信しないと案内しています。税の状況は公式の窓口で確認しましょう。

Android向けのメールなら、iPhoneでは無視してよいですか?

端末が違っても、偽サイトで情報を入力させられる危険はあります。リンクを開いて安全性を試すことは避けてください。

国税庁からの還付金等の確認は、公式窓口で確認すること

「未読のお知らせ」「還付金」「国税庁」というタイトルでメールが届いても、メールからアプリを入れたりせず、公式サイトで確かめるようにしましょう

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